ハートランドとは

法定通貨に紐付かない独自トークンを媒介に、互いにサービスを提供し合う人々の集まりです

国土も国境もなく、誰でも参加することができます

ハートランドは、参加者によって完全に民主的に運営されます

いくつかの側面から「ハートランド」の中身を見ていきましょう

Web3.0上の個人間取引プラットフォーム

個人情報で儲けない「Facebook」

まず、利用者個人の視点から見ると、ハートランドは、まず個人間取引を目的としたソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のプラットフォームということができます

ハートランドが提供するアプリは、旧来のFacebookのようなSNSの外観をもち、ハートランド内で自分が利用できるサービスの一覧がタイムライン上に表示され、自分でもサービスを登録することができるでしょう(現在プロトタイプを開発中)

一見すると現在ネット上で提供されているサービスのひとつのように見えるかもしれませんが、プラットフォーム上でやり取りされる個人情報を完全に自分でコントロールできること、ハートランド自体がそれによって儲けを出そうとしていないという点が、これまでのサービスとまったく違う点です

ハートランドがユーザーの情報を第三者へ販売し、利益を上げることはありえません。Web2.0の時代には、プラットフォーム企業による個人情報の販売が公然と行われてきました。人々の交友関係の情報や投稿内容が「個人を特定できる情報を消去した上で」マーケティングの材料として販売されたのでした

ハートランドはしかし、プラットフォームは皆のものであるべきだと考えます。Web3.0のプラットフォームとして、ハートランドはすべてを透明なかたちで検証可能なものとして提供します。

中抜きのない個人間取引

また、ハートランドは独自トークンによって人々の間の取引を媒介しますが、そこから利益を得ることはありません。営利を求める企業によるプラットフォーム・サービスでは、個人間の取引を媒介とする際、法定通貨で手数料を徴収されます。例えばメルカリだと10%、ジモティーでも5%の手数料がプラットフォーム企業の利益になります。

ハートランドにおいても取引に「税金」がかけられる可能性があります。しかし、それは「ベーシック・インカム」としてハートランドが国民に毎月付与する独自トークンの一部を回収し、過度なインフレを防ぐために行われます。

既存の法定通貨とは独立した新しい経済圏を作り、互いの間で「ありがとう」を伝え合う社会を安定的に運営することがハートランドの目的になのです

自律分散型組織(DAO)への参加

「ありがとう」の経済圏へ

ハートランドには、人々を「ありがとう」へ誘う仕掛けが用意されています。自律分散型組織(DAO)への参加です

ハートランド国民になるためには、ハートランド内にすでに出来ている自律分散型組織(DAO)に参加するか、あるいは自分で作る必要があります。いずれもアプリ内の簡単な操作で誰でもできますが、ひとつのDAOに参加できる人数は150人までです。

顔の見える範囲のコミュニティの中での「個人間取引」が、ハートランド内の「ありがとう」の経済を支える基盤となるのです

ハートランド内のDAOは、自分たちのルールを「直接民主制」で決めることが求められます

どんなルールを設定するかは、それぞれの話し合いに任せられます(テンプレートを提供するのでデフォルトのルールを設定することは簡単です)が、それらは必ず参加者の合意によって決められる必要があるのです

現在、「高円寺宇宙ラボ」というコミュニティがプロトタイプとして運営されています。

たくさんのDAOに所属する:「信頼」の蓄積

ハートランド国民は、複数のDAOに所属することができます

同じようにHEARTを媒介に取引を行っている別なコミュニティにお邪魔して、サービスを提供してもらったり、仲間に入れてもらったり、ハートランド国民の間の自由なコミュニケーションをサポートします

はじめての人でも、それまでの取引履歴や相互評価をみることで「信頼」できるかどうかを判断できるでしょう

数多くのDAOがネットワーク上につながった「ありがとう」の経済圏をつくるために、信頼の基盤が提供されます

「国」を発展させる

こうして、従来の国境を越えてハートランドに参加する人々が増えていくことで、これまでの「お金」を稼がなければ生きていくことすらできない社会を変えていくことができます

人々の経済活動の原動力は、他者との関係をよりよいものとしようとする個々人の欲望です。決して、死の恐怖ではありません。生きていくために嫌な仕事を続けるのではなく、他者との関係の中に経済的なセーフティネットを築くための仕事をして「ありがとう」を互いに贈り合う社会を一緒に実現していきましょう。